連覇と惨敗

第97回凱旋門賞がパリロンシャン競馬場で行われました。レースはエネイブルが
シーオブクラスの猛追を抑え、連覇を果たしました。しかも、前年は
シャンティイ競馬場でのものであり、異なる競馬場での連覇は価値があります。
ランフランコ・デットーリ騎手は凱旋門賞6勝目、47歳ですが、おなじみの
フライングディスマウントも見せてくれました。近年の凱旋門賞牝馬が圧倒
していますが、それにデットーリ騎手ですから、僅差になればなおさらすごみを
感じさせます。
日本から出走していたクリンチャーは17着に終わりました。武豊騎手がやりたい
競馬をしてのものですから、馬場が合わなかったということもありますし、他馬
との力の差があったということもあるでしょう。国によって馬場も賞金体系も
異なるだけに、奨励金以外にも馬主の理解なども必要になります。そこまで本気
になってくれる関係者がどれだけいるのか、悲願達成には課題は多そうです。