牝馬とノーザンファームの時代
有馬記念はファン投票1位で単勝も1番人気のクロノジェネシスが制し、牝馬が今年の
芝古馬牡馬牝馬混合GIで9勝を挙げました。牝馬に対する調教技術の向上や斤量差など
要因が挙げられていますが、これだけ牝馬に圧倒されると種牡馬になっても人気が出る
のか不安になります。
北村友一騎手はいつも通りのレース運びで、クロノジェネシスを気持ちよく走らせる
ことができたのも勝因の一つです。また、松山弘平騎手もサラキアの持ち味を発揮する
ことを重視し、仕掛けを遅らせ、あわやの2着に持ってきたのはデアリングタクトでの
三冠制覇で騎手のレベルがまた一段上がったことがレース運びにも反映されたのかも
しれません。有馬記念での牝馬のワンツーは史上初であり、ノーザンファームは今年も
GIを勝ち続けました。競走馬の生産は装置産業の一種であるだけに、莫大な資本や人材
を投入し続けることができるうちはノーザンファームの天下は続くはずです。