歯切れの悪い王手

セリーグクライマックスシリーズ第3戦は5−5の引き分けに終わり、巨人が日本シリーズ進出に王手を
かけました。それはうれしいのですが問題は9回表の投手交代です。
劇団ゲキハロが終わってワンセグで見始めたところがそこでした。1点リードで原辰徳監督はクルーン
投入しました。そこで中村紀洋の手首に死球を与えました。監督はそこで山口に交代、おそらくクルーン
の動揺を察しての判断でしょう。結果的には谷繁に同点タイムリ二塁打を打たれ、総力戦の末延長12回
引き分けに持ち込むことができました。
第1戦では同点の場面で投入し、中村紀洋に勝ち越しタイムリーを打たれました。そして今日はその中村
死球を与えての交代です。セーブ王にはなったもののクルーンは安定性に欠けるところがあります。短
期決戦で傷口を広げないための若大将の決断が正解かどうかは今の時点では難しいです。実際試合後の
インタビューでそのことを問われると口ごもってしまいました。
クルーンにとっては不満の残る交代になったはずです。リリーフとして信用すべきと言われたら返す言葉
がありません。流れと信頼を天秤にかける日々はもうしばらく続きます。