Damn Yankees 〜ダム ヤンキース〜

Damn Yankees 〜ダム ヤンキース〜を見に行っていました。
開演12:30、休憩20分を挟んで終演が15:18、胡月わたるさんがカーテンコール終了後もう一度登場してくれました。

登場人物ですがそれぞれ味があり、完璧でないところが人間的で惹かれます。まりっぺは新聞記者グロリア・ソープ
役で登場しました。そのグロリアは(結果的に)悪魔アップルゲートの謀略に手を貸してしまうのですが、最後は
ファンと一緒に応援していました。また小ささ・軽さが生かされた場面もありました。役者の皆さんの器用さに脱帽
です(;´Д`)

何日君再来の客層と比較するとおばさん率の高いこと、7割以上はいるんじゃないでしょうか(ノ∀`)
そのおばさんたちの多くが応援しているのが胡月わたるさんです。さすが元宝塚星組トップスター、魔女ローラ役も
難なくこなしていました。あそこまで迫られるとさすがの大澄賢也さんも感情を抑えるのに苦労したのではないかと
勝手に想像してしまいます(;´Д`)

大澄賢也さんは名選手ジョー・ハーディを演じました。鍛え上げられた肉体はユニフォームを着ていてもこちらに訴
えかけてきていました(何)女性ファンを魅了する色男でありながら妻を愛し続ける一途さを随所で表現できる感情
の豊かさがあります。

川崎麻世さんは大澄賢也さんの活躍を最後の最後で潰そうとする悪魔アップルゲート役を担当しました。やはりと言
いましょうか、妻の存在におびえる演技をさせたらこの人の右に出る人はなかなかいませんね(笑)
怖さもコミカルさも必要な難しい存在を自然に演じきれる貴重な人であることは間違いなさそうです。

杜けあきさんはジョー・ボイドを待ち続ける妻メグ・ボイド役でした。その演技を一言で言えば円熟でしょうか。同
じ宝塚出身の胡月わたるさんとは違った良さ、心の奥底で通じ合っているものを落ち着いて滲み出せる力はまりっぺ
も参考にしてほしいです。

ミュージカルを見たのはリボンの騎士以来、青山劇場に行ったのはサヨナラのLOVE SONG以来でしたが、展開の切り替
えや客席まで圧する声量の多さや組織的演技の濃密さに何度も目を奪われました。H列での観覧でしたがもう少し後方
の座席でも舞台から出る熱気が伝わるはずです。また第二幕の開演時には風船飛ばしやTake Me Out To The Ball Game
の合唱があり、雰囲気作りにも力を注いでいます。「野球なんて」、「ミュージカルなんて」という人でも楽しめる
ので一度行かれることをお勧めします。