福永祐一先生の見立てが正しければ
皐月賞は5番人気のジオグリフが中団から外目を通って差し切り優勝しました。前走は
クリストフ・ルメール騎手が騎乗していましたが、福永祐一騎手に乗り替わっての優勝
という、フェブラリーSみたいな結末となりました。
福永騎手は日本ダービーも制するための課題などを優勝者インタビューで語りました。
カンテレ動画でのレース展開予想で多くの視聴者から絶賛された福永騎手の見立ては
勝ち馬予想において大変参考になります。父ドレフォンの競走実績や喉の状態で人気が
下がるかもしれませんが、同世代での2400m戦なら二冠の可能性があると見ています。
ルメール騎手が選択したイクイノックスは2着に終わりました。東京スポーツ杯2歳S
からの直行がどうかと思われましたが、問題ありませんでした。むしろ中5週で臨む
日本ダービーで反動が出ないか気になります。最終レースで通算300勝を達成した
木村哲也調教師がどのように仕上げるのか注目したいです。
2年ぶり6度目の制覇
中山グランドジャンプは1番人気のオジュウチョウサンが2年ぶり6度目の制覇を達成
しました。このレースが障害競走騎乗1000回目となった石神深一騎手もインタビューで
喜びを爆発させていました。
11歳という年齢が心配でしたが、終わってみればブラゾンダムールとの競り合いを
制したぐらいですから間隔を開けてきちんと仕上げることができればカラジの記録に
並ぶ12歳でのG・JI制覇も無理な話ではありません。
父のステイゴールドも既に亡くなっているのですからいずれは種牡馬入りしてほしいと
願っています。ただ障害競走だけで10億円近く稼いでいる馬の種付けを希望する人が
どれだけいるかにもかかってきます。現役を続行するかどうかは長山尚義オーナーの
判断次第になるだけに、まずは無事競走生活を送ってほしいです。
混戦ムードの皐月賞
皐月賞の枠順が確定しました。朝日杯FSの覇者ドウデュースは6枠12番、ホープフルSの
覇者キラーアビリティは2枠4番に入りました。
前走の弥生賞で初の敗戦を喫したドウデュースは競馬のしやすさではメンバー上位の
ものがあります。順調に仕上がっているように見えますが、2歳から走るハーツクライ
産駒はクラシックではいまいちというのは気になるところです。友道康夫調教師が
いかに仕上げたのか注目したいです。
そのドウデュースを弥生賞で破ったアスクビクターモアは1枠2番に入りました。
ディープインパクト産駒ですが、切れ味勝負というより持続力がウリであるだけに先週
みたいな高速馬場になってほしくないというのが本音ではないでしょうか。
キラーアビリティは先週はもう一歩でしたが、今週きちんと仕上げてきました。気性面
での成長はプラスですが、ダービーとの二冠制覇を見据えた仕上げが実るのかどうか
見極めが重要です。
新馬・共同通信杯と連勝しているダノンベルーガは1枠1番に入りました。素質はこの
世代でもトップクラスですが、初の右回りしかも最内枠がどう出るか、です。川田将雅
騎手がゴーサインを出したぐらいですから大丈夫、という見方もできますが、実際
走ってみないと分からないので、凡走しても責めないでほしいです。
すべてをぶっちゃけてほしい
落合博満氏が公式チャンネルで首をひねった矢野燿大監督の辞任表明劇、開幕戦の
大逆転負けから始まり、気が付けば16試合消化し、1勝14敗1分というNPBワーストタイ
という不名誉な記録に並んでしまいました。
6月には阪急阪神ホールディングスの株主総会があります。ここから巻き返すことが
できなければ株主から容赦ない批判が続くのは明白です。143試合指揮をとれるのか
分かりませんが、なぜ春季キャンプ前に辞任表明したかなど、矢野監督の口からすべて
話してほしいです。
小平奈緒選手引退
平昌オリンピックスピードスケート女子500m金メダリストの小平奈緒選手が10月の
全日本距離別選手権を最後に現役を退くことを表明しました。
長野オリンピックで清水宏保選手を金メダルに導いた結城匡啓コーチに師事したい
ために信州大学に進学し、卒業後の進路も相澤病院が職員として採用し、支援し続けた
ことが金メダルにつながりました。相澤病院は引退後も小平選手をすることを相沢孝夫
理事長が談話で発表しています。
選手の強化が国主導となり、三協精機サンキョーが今季限りでスケート部を廃部する
など環境も変化しています。これからは小平選手のような支援の形は少なくなるかも
しれませんが、地域に支えられるのは応援しがいもありますし、なくならないでほしい
ものです。